こっこ

反社会組織

平日の昼

大学に行く前の家でダラダラと無為に過ごす時間が好きで、そのために少し早く起きた。
この時間はコーヒーを飲んだりタバコを吸ったりしながら音楽を聴いてぼうっと過ごす。


こんな時に頭の中を行ったり来たりする思考が好きだ。
ほとんどは無意味な思考がうろついているだけなのだが、しばらくすると思考のレイヤーが一段下がってB1の中に入ってゆく。


その時にどうでも良いような重要な記憶や考えが浮かんでくる。
今書いている文章もそんな思いつきなのだが、ブログについて考えていた。


本来ワードプレスで作った「世界の破壊と再構築」は、人生に夢も希望もなくなっていよいよ生きていくのが憂鬱になった末に、その世界を破壊して生きるに値する世界を構築するのが目的だった。


だからどちらかと言えば啓発系、堀江貴文や落合陽一のようなメンタリティを持って月間PVを伸ばしていこうという気持ちだった。


ワンチャン、ブロガーになって東南アジアへ行き、その日暮らしの中に自由を享受したいと思っていた。
ところがどっこい、退屈な上にまったく稼げない。
もうこんなブログは潰してしまおう。


有益な、人生を豊かにする情報なんて自分は持ち合わせていなかった。
気付くのが遅すぎやしないか、まあいいや、といった具合である。


根っからの社会不適合者として生まれ落ちた身としては何とか生き延びるための装置が必要なのだが、とにかくブログはやめにした。


大学受験を諦めた時の気持ちに似ている。
ああ、やっぱり自分には無理だ、そういう人間じゃない。
また自分を規定する何かを手に入れることを諦めてふらふらと旅に出る。